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埼玉大学連続市民講座 part13 「危機の時代Ⅱ ーしなやかな社会を目指してー」第1回を開催しました

2022/6/2

会場の様子

連続市民講座part13「危機の時代Ⅱ-しなやかな社会を目指して-」が5月28日(土)より始まりました。

埼玉大学で行われている多様な研究をご紹介する本講座は、埼玉大学と読売新聞さいたま支局の共催により開催しており、今年で13回目を迎えました。「危機の時代Ⅱ-しなやかな社会を目指して-」をテーマに、昨年度に引き続き、現代が抱える様々な「危機」の現状をわかりやすく解説するとともに、考え得る処方箋について、様々な分野からアプローチしていきます。

第1回目は、大学院人文社会科学研究科 高橋克也教授を講師に、「歪むネット社会の心理-承認欲求の病理とどう向き合うか-」と題した講演を行いました。
講演ではまず、SNS等での嘲笑的?侮蔑的な言葉の氾濫や、他者からの「承認」への渇望(「いいね」をもらうことへの執着)といったネット社会の病態について、社会的に話題となった最近の事例を交えて説明がありました。そして、ルソーやヘーゲルといった哲学者たちの見解を参考にしながら、そうした現象の根底にある心理を自尊心の病理として分析する試みが示されました。他人を否定し、見下すことは、自尊心を満たす安直な方法の一つであり、いわゆる承認欲求と根を等しくしているというのです。インターネットという環境がこの安直なやり方を助長しており、加えて、帰属先が希薄になった今日の社会にあって、自尊心の欲求は、高いところにある権威とつながろうとする「権威主義」にも傾いているのではないか。こうした危惧が語られました。改善の道筋としては、消費者的?評論家的自尊心のむなしさを悟り、「勝つこと」と異なる満足を大事にするような、モノを相手にする能動的活動文化を再生させること、それからまた、中間的な社会集団を多元的に創出してゆくこと(現実的な居場所が持てるようになること)などが挙げられていました。

3年ぶりに事前予約を必要としない対面形式で開催し、270名を超える方々にご来場いただきました。来場者からは、「哲学をテーマとした講座を初めて受講したが、わかりやすくお話しいただき有意義な時間となりました」「ネット社会に関してだけでなく、幅広い知識が得られました」といった感想が寄せられました。

次回は、6月18日(土)に、大学院理工学研究科 コスキヴィルタ ジャンステファン准教授による「数学の歴史-数学史におけるいくつかの有名な問題-」と題した講演を行います。どなたでも受講でき、事前の申し込みも不要です。手話通訳も行われますので、お気軽にご参加ください。
皆さまのお越しをお待ちしております。

講演を行う高橋教授

挨拶をする柳澤理事

参考URL

埼玉大学連続市民講座 part 13 「危機の時代Ⅱ-しなやかな社会を目指して-」このリンクは別ウィンドウで開きます

高橋 克也(タカハシ カツヤ)|研究者総覧このリンクは別ウィンドウで開きます

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