ベトナムSATREPSラボ除幕式ならびにNUCE-SUジョイントセミナー2019が開催されました(大学院理工学研究科 川本健教授 共同研究)
2019/9/13
JST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)(研究課題名：ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化及びインフラ整備技術の開発)のプロジェクト実験室(SATREPSラボ)がベトナム国立建設大学(NUCE)に設置され、その除幕式が2019年9月4日に開催されました。SATREPSラボ除幕式には、埼玉大学(SU)の山口学長、ベトナム国立建設大学(NUCE)のホア学長、ミン副学長、研究代表者の川本健教授(SU)、ズアン准教授(NUCE)、工藤拓也書記官(在ベトナム日本大使館)、室岡直道次長(JICAベトナム事務所)をはじめ、大勢のプロジェクト関係者や報道関係者が参加しました。SATREPSラボ除幕式後には、ホア学長が山口学長を招いて“Golden Book”署名式 が行われました。Golden Bookには、NUCEの発展に多大なる貢献をした方々へ敬意を表してお名前が記録、保存されます。山口学長からは、署名とともに「ベトナムと日本の架け橋を」との言葉が添えられました。
これらの式後、同NUCEで“NUCE-SUジョイントセミナー2019”が開催されました。ジョイントセミナーは昨年9月に続き今回が二度目の開催となり、今年のテーマはSustainable Development in Asiaでした。ジョイントセミナーでは、本学国際開発教育研究センターの飯島教授(SU)やズアン准教授(NUCE）から埼玉大学とベトナムのこれまでの人材交流や国際共同研究展開が紹介され、大学院人文社会科学研究科の田口教授(SU)からは今年度から本学に新たに設置された「東アジアSD研究センター?東アジア戦略的研究領域」の紹介が行われました。セミナーのTechnical sessionでは双方の大学関係者から計24件の研究発表が行われ(Academic staffの発表11件、大学院生の発表13件)、活発な議論が行われました。
NUCE-SUジョイントセミナーは次年度以降も継続し、SATREPS活動成果の報告を行うとともに、本学が推進する文理融合?複合科学的見地からの東アジア地域研究をさらに強化する場としても活用していく予定です。
現地報道の一例
Viet Nam News
https://vietnamnews.vn/environment/535032/viet-nam-japan-co-operate-on-construction-waste-management.html#w9j75CaITMZcLbf3.97
Nhan Dan Newspaper
https://www.nhandan.com.vn/khoahoc-congnghe/vi-moi-truong-xanh/item/41452302-nhat-ban-ho-tro-kinh-nghiem-tai-che-phe-thai-xay-dung.html
Communist Party of Vietnam Newspaper
http://www.cpv.org.vn/khoa-giao/quan-ly-phe-thai-xay-dung-ben-vung-than-thien-moi-truong-534009.html
ベトナムSATREPSプロジェクトに至る経緯
本学とベトナム国立建設大学(NUCE)とは、2011年の11月に大学間協定(MOU)を締結し、これまでも数多くの研究交流?学生交流を進めています。学生交流では、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の留学生交流支援制度を利用した博士前期課程学生の相互派遣?受入を2011年度より行い、2015年度からは博士前期課程の共同教育プログラム(ジョイントマスタープログラム)を開始しました。そして、NUCEからの環境社会基盤部門における国際共同研究実施の積極的な要望もあり、本プロジェクトを2017年度JST-JICA 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に応募し、採択に至りました。
SATREPSラボ除幕式におけるテープカット
Golden Book署名式
SATREPSラボにて機器の説明をする
NUCEプロジェクト代表のズアン准教授
NUCE-SUジョイントセミナー2019
SATREPSラボのある研究棟前にて記念撮影
参考URL
