埼玉大学研究シーズ集2022-23
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72キーワード固体触媒、担持金属触媒、錯体固定化触媒、脱水素反応、重合反応、水素化反応、脱硫反応、資源有効利用〈層間固定化エチレン重合触媒〉〈低級アルカン脱水素用PtSnバイメタリック触媒〉■?研究概要触媒は、化学反応を促進する物質であり、石油?天然ガスから我々の身の回りで使われている化学製品を作るために使われています。その中でも固体触媒は、高い反応温度で長期間安定して使用することができる優れた利点を有していますが、目的とする化学製品だけを作るという面ではまだまだ改良の余地があります。当研究室では、目的物質を高い収率で合成可能な高機能固体触媒の開発を目指して研究に取り組んでいます。特に機能性無機材料である固体触媒の調製技術を極めることで、目的物質だけを作る触媒が開発できれば、原料を無駄にしないだけでなく、目的としない生成物、すなわち廃棄物を削減することができるため、環境に対する負荷を大きく減らすことができます。当研究室では、学生と共に、持続可能な社会の構築に向けて、高機能固体触媒をベースとした技術で社会に貢献することを目指しています。■?産業界へのアピールポイント新規研究要素●目的とする反応に応じたカスタム触媒の開発(水素化反応、脱水素反応、重合触媒など)●製造プロセスに応じたカスタム触媒の開発優位性●企業での研究歴もあり基礎研究だけでなく実用化触媒の開発も可能です。化学反応プロセ■?実用化例?応用事例?活用例●ポリオレフィン類製造のための層状粘土鉱物担持触媒の開発●アルカン脱水素反応のための担持白金触媒の開発に関して、民間企業と共同研究を実施しスにも精通しています。ています。黒川?秀樹(クロカワ ヒデキ) 理事(研究?産学官連携担当)?副学長【最近の研究テーマ】●ポリオレフィン製造のための層状粘土鉱物担持4族メタロセン触媒の開発●ポリエチレンおよびα—オレフィン類製造のための層状粘土鉱物層間固定化触媒の開発●担持Pt系触媒を用いた低級アルカン脱水素反応プロセスの開発●高硫黄含有燃料油の高品質化のための酸化的脱硫プロセスの開発触媒調製技術を駆使した高機能固体触媒の開発!

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