埼玉大学研究シーズ集2022-23
60/126

53キーワード振幅変動,不均一な変動,音響信号処理,音響心理,異常検知,音のデザイン<危険を気づかせる音デザイン><身近な音の周期的でない変動の特徴>■?研究概要身の周りには様々な音があり,音はいろんな情報を私たちに知らせています.例えば,機械の駆動音がいつも聞く音と違っていれば,故障や異常を知らせています.また,電車が発車する際に聞こえるブザー音や音楽は,電車の発車を知らせてくれます.世の中の音には,大きさや高さだけでなく,様々な特徴があり,それらは人間の感性に影響を与えます.例えば,身近な変動音の大きさは周期的だけではなく,不均一に変動しており,それに関する特徴は様々な印象や感情などの知覚に影響を与えます.音響信号からそのような特徴を抽出して正常時と比較することで,人間の耳に頼らずに故障や異常を検知するシステムを作ることができます.逆に,そのような特徴を操作することで,危険などの情報を知らせる音をデザインすることができます.このように,音から人間に情報を伝えるシステムや,人間に情報を知らせる音のデザイン方法について研究しています.■?産業界へのアピールポイント●人の感性に訴えるサウンドデザイン●工場等内の駆動音の異常検知■?実用化例?応用事例?活用例●自動車の接近に気づきやすい音の特徴の解明●プロペラ音の異常検知技術の開発安井?希子(ヤスイ ノゾミコ) 助教大学院理工学研究科 数理電子情報部門 情報領域【最近の研究テーマ】●電気自動車等の接近通報音のデザイン●騒音等の変動感推定方法の検討●異常?故障検知音の特徴から異常や故障を検知?音の特徴を操作して危険を知らせる音デザイン

元のページ  ../index.html#60

このブックを見る