埼玉大学研究シーズ集2022-23
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48キーワード大規模集積回路、設計自動化、画像処理、並列処理、低消費電力、設計探索、高信頼LSI、LSI向けアーキテクチャ<リードソロモン符号復号用小型LSI回路構成><実時間SIFT画像特徴点検出LSIの動作検証>■?研究概要LSI(大規模集積回路)は、1mm角から10mm角程度の半導体結晶片にナノスケールの回路素子(トランジスタ)を組合せたディジタル回路を作りこんだものであり、素子数は規模の大きなものでは1億個を超えるものもあります。様々な情報通信機器や家電、自動車などに組み込まれて信号処理や画像処理、数値計算、制御、記憶を担っています。小型で低消費電力のLSIは、IoT実現にも不可欠な技術です。LSIは多数の素子を活用した並列処理によって処理性能を高めます。LSIに実行させたい処理の特徴を見極め、高速かつ低消費電力でLSIが実行できる処理方式を考案し、LSIが最高性能を発揮する優れた設計を提案しています。また、より早く所望のLSIを入手するため、LSI設計を自動化します。処理中に含まれる多数の演算の並列性を考慮して実行順序や割り当ての組み合わせをコンピュータで探索し、面積、速度、消費電力などが最良のLSIを短時間で自動設計する手法を開発しています。■?産業界へのアピールポイント●LSI実装したい処理の特徴分析と、特徴を活かした高性能LSIの設計●静止画、動画処理のLSI実装向け並列高速化●複数のLSI実装選択肢を計算機により高速自動探索●焼きなまし法と整数計画法を組み合わせた汎用性のある演算スケジューリング探索による■?実用化例?応用事例?活用例●LSI内データ通信の消費電力を最小化する設計自動化手法の開発●データ通信を削減して処理高速化を図るLSI向けアーキテクチャに基づくLSI設計●誤り訂正符号化/復号処理を高速化するプロセッサ?アクセラレータの開発●機能メモリを用いた低遅延低消費電力ヴィタビ復号方式の考案及びLSI設計●LSI向けSIFT画像特徴点検出方式の考案及びLSI実装LSI設計自動化伊藤?和人(イトウ カズヒト) 教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 電気電子システム領域【最近の研究テーマ】●LSIに適したレジスタ?ブリッジ型並列アーキテクチャ向け設計自動化手法の開発●冗長化による高信頼LSIの回路方式考案及び設計自動化手法の開発●SIFT画像特徴量の実時間抽出LSIの設計●機械学習における推論を高速高効率で実行するLSIの設計処理の特徴を活かして性能を発揮するLSIを素早く設計

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