埼玉大学研究シーズ集2022-23
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18キーワード数値流体力学、移動現象、界面、液滴、気泡、反応速度、液体の微粒化、分離工学、プロセス設計、インクジェット、塗布インクジェットの吐出シミュレーション(右)と実験(左)との比較カーテンコーティングの数値シミュレーション(上段:空気同伴による塗工不良、中段:正常な塗工、下段:踵状の液溜まりが生成する塗工不良)■?研究概要混相流および熱や物質の移動現象の数値シミュレーションを行っています。ものづくりのプロセスにおいて、熱や物質の移動を促進するために気泡や液滴を分散させる操作がよく行われます。また、マイクロカプセルなど微粒子を製造するプロセスにおいても、気泡や液滴を分散させる操作が行われます。気泡や液滴を含む流体の流れを混相流とよび、その物理を明らかにすることは諸工業において重要な課題となっています。気泡や液滴を含む混相流では、変形する界面の運動と界面における熱や物質の移動現象が同時に起こり、非常に複雑な流れの様子を示します。当研究室では、コンピューターシミュレーションによって、このような複雑な流れの解明にチャレンジし、プロセスや装置の合理的な設計に貢献したいと考えています。■?産業界へのアピールポイント●CFD(数値流体力学)による流体解析の豊富な知見●界面の運動を正確に捉えるFront-Tracking法の計算コード●OpenFOAMを利用した様々なシミュレーション技術●反応プロセスおよび分離プロセスの数値解析■?実用化例?応用事例?活用例●インクジェット液滴およびマイクロカプセル生成のシミュレーション●ガラス溶融炉内のガラスの流動解析●固体粒子の燃焼反応モデルの開発●OpenFOAMを利用した流動解析本間?俊司(ホンマ シユンジ) 准教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域【最近の研究テーマ】●ガラスの流動シミュレーション●液滴着弾のシミュレーション●凝縮のシミュレーション●気泡や液滴の運動に関する基礎的な研究●塗工工程のシミュレーション熱や流体のシミュレーションで複雑な問題を解決します

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