埼玉大学研究シーズ集2022-23
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15キーワード国際関係、メディア、異文化コミュニケーション、ステレオタイプ、アイデンティティ〈複合現実時代におけるエスニック情報共有構造〉〈移民コミュニティの文化変容イメージ〉■?研究概要国境を越えるヒトの移動がグローバル化と共に増加しました。今や、生まれた国を離れて暮らす人は世界で約2.8億人(全人口の3.5%)と言われ、日本でも人口の約2%を外国人が占めると推計されます。以前と違うのは、そのボリュームだけでなく、私たちがバーチャル空間にも居場所となるコミュニティを持つようになったということです。移民はリアル空間では異文化に囲まれ、その土地で生きるスキルを獲得し順応していきますが、同時に、望めば母国や更に別の国に住む同胞や仲間と繋がり、移住前と同じコミュニティに生きることができるようになりました。移民がどのような情報メディア環境を持ち、どのような世界観とそれに基づくアイデンティティを構築するのか、そして移民コミュニティを内包する社会はどのような変化をするのか、を検証し、「拡張/複合現実」時代の社会や集団―国際関係のあり方を検討しています。■?産業界へのアピールポイント●移民や彼らのコミュニティで共有される情報環境およびコンテンツの理解●グローバルとローカルの関係性の理解●移民/エスニック?コミュニティによるパブリック?ディプロマシーやグローバル広報活動■?実用化例?応用事例?活用例●エスニック(あるいは他のマイノリティ)コミュニティへの広報戦略●外国人労働者等とのステレオタイプを乗り越えるコミュニケーションのための知識提供●海外コミュニティを通したグローバル広報展開計画の検討等が考えられるの可能性の検討渋谷?百代(シブヤ モモヨ) 准教授大学院人文社会科学研究科 社会学研究領域【最近の研究テーマ】●東アジア都市のウェルビーイングと社会ネットワーク●都市貧困層とリスク/クライシス?コミュニケーション●植民地メディアと文化触変(沖縄,臺灣,朝鮮,満州)●国際メディアとしてのミュージアムとパブリック?ディプロマシー“違い“を持って生きるエスニック?コミュニティを知る

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