埼玉大学研究シーズ集2022-23
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4キーワード交通安全 Vision?Zero??ハンプ ライジングボラード ワークショップスムーズ横断歩道(横断歩道ハンプ)浦添市港川小学校ソフトライジングボラード新潟市日和山小学校■?研究概要生活道路等の交通安全を長年研究する中で、なんといっても、子どもの事故をまずは根絶すべきという信念を持つに至った。そこで、スウェーデンで最初に提唱されたVisionZeroすなわち重大な交通事故をゼロにする政策を、まずは通学路に適用することを提唱している。幸い、ハンプやライジングボラードといった具体的かつ効果的な施策が日本でも導入可能となっており、車の速度抑制や違法な抜け道利用抑制などを実現できる余地が高まっている。われわれの提唱する通学路VisionZeroにおいては、これらの対策の導入を見据えつつ、学校関係者や地元住民とともに、行政や警察などの関係者が一堂に会して議論するワークショップ方式を提唱している。本研究では、ハンプ等の安全対策の開発に加え、対策の影響を事前評価するための交通シミュレーション手法の開発なども行っている。■?産業界へのアピールポイント●ハンプやライジングボラード等の道路対策手法の開発●今後、さらに導入すべき新たな手法の検討●交通シミュレーション手法のさらなる発展●ワークショップにおけるファシリテーション手法■?実用化例?応用事例?活用例●ハンプは、国土交通省が定めた技術基準として採用。●ゴム製ハンプは、国土交通省がレンタルハンプとしても採用。●ライジングボラードは、新潟市などに適用済み。久保田?尚(クボタ ヒサシ) 教授大学院理工学研究科 環境科学?社会基盤部門 環境計画領域【最近の研究テーマ】●ほこみちなど、道路空間の活動滞在機能の強化●電動モビリティのわが国への受容可能性の検討●ふるさとの研究通学路Vision?Zeroの推進

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